国名 | タジキスタン共和国(Republic of Tajikistan) |
面積 | 143,100平方km(日本の約0.38倍) |
人口 | 748万7,489人 (2010年推計) |
首都 | ドゥシャンベ(Dushanbe) |
言語 | タジク語(公用語)、ロシア語 |
宗教 | イスラム教スンニー派80%、イスラム教シーア派5% |
通貨 | ソモニ(Somoni:2000年10月30日導入) |
為替レート | 1ドル=4.38ソモニ(2010年6月末現在) |
日本との時差 | |
ビザ | 入国にはビザが必要。 |
国旗 | |
国際電話 | |

タジキスタンは3年に及ぶ内戦が続き、いつ終わるか見通しは立たない。
紛争の原因は、主に旧共産党系とイスラム原理主義系勢力の勢力争いに加え、政府を構成している勢力の出身地域と他地域との氏族を基礎とした対立が根本にある。
反政府勢力はアフガニスタンに本拠をおき、旧共産党系政府は、ロシアに支援されている。
政府と反対勢力の代表は国連仲介による和平会談を断続的に持ち、1994年9月停戦に合意した。
ロシア主導の平和維持軍が国中に展開している。そしてロシア国境警備隊はタジクーアフガン国境に沿って配置されている。
- 面積
- 全面積:143,100平方km
- 陸地の面積: 142,700平方 km
- 国境線:全長3,651 km、アフガニスタン1,206 km、中国414 km、キルギス870 km、ウズベキスタン 1,161 km
- 海岸線:0 km
- 国際紛争:中国との国境線の争い。
キルギス共和国とイスファラ渓谷地域の北部国境線の争い。
アフガニスタン北部を基地としているタジクの反乱へのアフガニスタンおよび他の外国からの支援。- 気候:大陸性気候。夏は暑いが、冬は温暖。パミール山脈で半乾燥から極寒。
- 地形: パミール高原とアルタイ山脈が国土を占めている。北部には西フェルガナ渓谷。南西部には、コファーニホンおよびヴァフシュ渓谷がある。
- 天然資源:いくらかの石油、ウラニウム、水銀、褐炭 、 鉛、亜鉛、アンチモニー、タングステン
- 海岸線:0 km
- 正式名称:タジキスタン共和国(英語: Republic of Tajikistan/Jumhurii Tojikistan)
- 注:以前はタジク・ソビエト社会主義共和国
- 政体:共和制
- 首都:ドゥシャンベ
- 独立:1991年9月9日 (ソ連から)
- 憲法:1994年11月6日、新憲法が採択された。
- 選挙権: 18歳以上の国民すべて
- 行政府:
- 注:以前はタジク・ソビエト社会主義共和国
- 元首:エマムアリ・ラフモン大統領(2006年11月選出、任期7年)
(2007年4月に「ラフモノフ」から「ラフモン」に改姓)
- 1994年11月6日に大統領就任。1999年11月7日、憲法修正に伴い、7年の任期で大統領に再選。 2003年6月22日の憲法改正により、2020年までの大統領任期の延長を可能にし、 2006年11月6日の大統領選挙で3選を果たした。
- 政府の長:首相 アキル・アキロフ(1999年12月20日就任。2006年12月1日再任)
- 1994年11月6日に大統領就任。1999年11月7日、憲法修正に伴い、7年の任期で大統領に再選。 2003年6月22日の憲法改正により、2020年までの大統領任期の延長を可能にし、 2006年11月6日の大統領選挙で3選を果たした。
- 立法府:二院制:上院:「国民議会」(任期5年、定数33)。下院:「代表者会議」(任期5年、定数63)
- 前回上院選挙は、2010年3月25日に、前回下院選挙は、2010年2月28日に行われた。
下院選挙結果:
タジキスタン人民民主党(PDPT) 55 タジキスタン・イスラム復興党 2 タジキスタン共産党(CPT) 2 タジキスタン農民党(APT) 2 経済改革党(PER) 2 - 政党:
- タジキスタン人民民主党:党首エモマリ・ラフモン大統領
- タジキスタン共産党
- タジキスタン・イスラム復興党
- 概況:
- タジキスタンは旧ソビエト諸国の中で、一人当たりGDPが最も低い方である。人口増加は高い率であり、生活水準は極端に低い。
農業が経済の多くを占めており、綿は最大の輸出作物である。
鉱物資源は多様だが、銀、金、ウラン、タングステンなど限られた量しかない。
工業は大きなアルミニウム・プラント、水力発電所と大部分が旧式の小さな工場である軽工業と食品加工に限られている。
タジキスタンの経済は4年に及ぶ内戦と旧ソ連政府からの補助金の中止、生産物の市場の消滅によって大きく弱体化した。 そしてタジキスタンは国民の生活物資の多くをロシア、ウズベキスタン、国際的な人道援助へ頼らざるを得なくなった。
1997年6月の平和協定が実行されても、難民と旧戦闘員を経済システムに参加させるという大きな難問が待ち受けている。 そのうえ、恒常的な政治的混乱と勢力を維持している旧共産官僚により、有効な経済改革の導入が妨げられている。
- GDP(MER): 49億8,200万ドル (2009年:IMF)
- 一人当たりGDP(MER):766.822ドル (2009年:IMF)
- GDP(PPP): 136億6,600万ドル (2009年:IMF)
- 一人当たりGDP(PPP):2,103.612ドル (2009年:IMF)
- 国内総生産実質成長率:3.400% (2009年:IMF)
- インフレ率(消費者物価):5.078% (2009年:IMF)
- 失業率: 2.4%(公式に登録された失業者のみ)
また多数の不完全就業者および非登録の失業者がいる(1996年推計)- 国家予算
- インフレ率(消費者物価):5.078% (2009年:IMF)
- 歳入: 不明
- 歳出:不明
- 輸出:7億6800万ドル (1996年推計)
- 商品:綿、アルミニウム、果物、植物油、織物
- 相手国:ロシア、カザフスタン、ウクライナ、ウズベキスタン、トルクメニスタン
- 輸入:6億5700万ドル (1996年推計)
- 商品:燃料、化学薬品、機械および輸送機器、織物、食品
- 相手国:ロシア、ウズベキスタン、カザフスタン、スイス、イギリス
- 対外債務: 6億3500万ドル(1994年)
- 工業生産: 成長率-31% (1994年)
- 発電量: 146.6億kWh
- 工業生産: 成長率-31% (1994年)
- 一人当たり消費量: 2,302kWh (1995年)
- 産業:アルミニウム、亜鉛、鉛、化学薬品および肥料、セメント、植物油、金属切断機器、冷蔵庫および冷凍庫
- 農業:穀物、果物、ブドウ、野菜、畜牛、羊、ヤギ Economic aid:
- 経済援助:
- 農業:穀物、果物、ブドウ、野菜、畜牛、羊、ヤギ Economic aid:
- 受取:ロシアとウズベキスタンは1993年、94年を通じて相当な総合援助をしている。 西側諸国の援助と借款は1993年末に7億ドルを確約した。しかし支払いは1億400万ドルしかなかった。 大規模な開発ローンは改革と安定化のプランに対するIMFの承認待ちである。
- 通貨:ソモニ(Somoni:2000年10月30日導入)
- 為替レート:1ドル=4.38ソモニ(2010年6月末現在)
-
■交通・運輸 - 鉄道
- 全長: 480 km
- 幹線道路
- 全長:32,752 km
- 舗装:21,119 km(舗装状態はひどい)
- 未舗装:土11,633 km (1992年)
- 舗装:21,119 km(舗装状態はひどい)
- 空港:59
-
■通信 - 電話: 30万3,000 回線(1991年12月)、1,000人当たり約55回線 (1991年)
紀元前4世紀 | アレクサンドロス大王により制圧 |
紀元前250頃 | グレコ・バクトリア王国成立 |
1-3世紀 | クシャーン朝による支配 |
6世紀中頃- | テュルク系遊牧民(突厥)の侵入、次第に住民のテュルク化が始まる |
7世紀 | ソグド人の活動が最盛期に |
8世紀以降 | アラブ勢力の侵入、土着のイラン系住民がイスラーム教を受容。テュルク系諸民族がこれらイラン系住民をタジクと呼ぶようになる |
9世紀後半-10世紀 | イラン系のサーマーン朝成立(文芸・学問の発展) |
13世紀 | モンゴル帝国の支配 |
14世紀後半-15世紀 | ティムール帝国の支配 |
16世紀 | シャイバーン朝の支配 |
18-19世紀 | ブハラ・ハン国、コーカンド・ハン国の支配 |
1860年代 | 現在のタジキスタン北部がロシア帝国に併合 |
1890年代 | パミール地方の大部分がロシア帝国に併合 |
1924年 | 中央アジアの民族・共和国境界画定により、ウズベク・ソヴィエト社会主義共和国内にタジク自治ソヴィエト社会主義共和国が成立 |
1929年 | ウズベク共和国から分離し、タジク・ソヴィエト社会主義共和国に昇格 |
1990年2月 | ドゥシャンベ事件(アルメニア難民移住への抗議行動を契機とする騒乱事件) |
1990年8月23日 | 共和国主権宣言 |
1991年8月31日 | 国名を「タジキスタン共和国」に変更 |
1991年9月9日 | 共和国独立宣言 |
1992年5月 | タジキスタン内戦状態に |
1992年11月19日 | ラフモノフ最高会議議長就任 |
1994年11月6日 | ラフモノフ大統領選出 |
1997年6月27日 | タジキスタン内戦の最終和平合意成立 |
1999年11月6日 | ラフモノフ大統領再選 |
2006年11月6日 | ラフモノフ大統領再選 |
- 人口:7,487,489人 (2010年推計)
- 人口構成(2010年推計)
年齢 構成比 女性 男性 0-14 歳 34.3% 1,238,607人 1,282,681人 15-64 歳 62.1% 2,303,034人 2,260,552人 65 歳以上 3.% 151,937人 112,334人 - 人口増加率:1.852% (2010年推計)
- 出生率:人口1,000人当たり26.49人(2010年推計)
- 死亡率:人口1,000人当たり6.72人 (2010年推計)
- 乳幼児死亡率(1歳以下):出生1,000人当たり39.78人 (2010年推計)
- 平均寿命 (2010年推計)
全人口 男性 女性 65.6歳 62.63歳 68.88歳 - 民族構成: タジク人64.9%、ウズベク人25%、ロシア人3.5% (移住によって減少している)、その他6.6%
- 宗教:イスラム教スンニー派80%、イスラム教シーア派5%
- 言語:タジク語(公用語)、ロシア語は政府およびビジネスで広く使われている。
- 識字率(15歳以上): (2000年census)
全人口 男性 女性 99.5% 99.7% 99.2% - 労働力:210万人 (2009年)
- 職業: (2009年)
農業 製造業 サービス業 49.8% 12.8% 37.4% - 人口構成(2010年推計)
